2006年10月22日

ヘッドホン:KOSS KSC75 エージング後レビュー


ヘッドホン:KOSS KSC75のエージング後レビューです。

空中分解ヘッドホン。シルクドソレイユばりのアクロバティックなヘッドホン。
それがKOSS KSC75です。

この紹介では多くの人に誤解されそうなので(w)空中分解についてはこちらをご覧ください。

ヘッドホン:KOSS KSC75


エージングの方法は特に意識せずMP3もCDも意識せず聴くようにしました。
エージングの時間は80時間程度でしょうか。

エージングについてはこちらをご覧ください。

エージングとは

ちなみにあれ以降、空中分解は起こしていません。
これもエージングの成果でしょう(違う



最初に言うとエージングでかなり変化しました。
変化中はあまり気づかなかったのですが、集中して聴いてみるとかなり変化していることに気がつきました。


まず低域です。

非常に柔らかかった低音がかなり締まってきたように感じます。

バスドラは緩くお腹に「ボスン」と来るような音だったのが「ゴスン」と鋭利な硬さすら感じるようになりました。

ベースも硬さが出てより原音に近くなったのではないでしょうか。

とはいえ他のヘッドホンと比べてると今だやや柔らかい方でしょうか。


KOSS KSC75 09
中域です。

ディストーションギターが大迫力な音で私は大絶賛していました。
LINKIN PARKをこれほど楽しく鳴らすヘッドホンは他には無いだろうと。

しかし残念ながら全体的に締りがでて硬くなった音が最高とは言えなくさせてしまったようです。
あの全てのギター音をJIMI HENDRIXのFUZZをかけたかのように化けさせる音ではなくなっています。

それでもディストーションギターはかなり面白いです。
やはりこの緩くボワッとした音は他にはありません。
ディストーションギターが面白いと思える私が持っている他のヘッドホンはAKG K26PぐらいですがKOSS KSC75に軍配をあげます。

そして対照的にダメダメだったアコースティックギター。
弦を弾ったり擦いたりする感じが全く出せていませんでした。

それが硬さが出てきたため、だいぶまともに聴けるようにはなりました。
GIPSY KINGS、ゆず等が楽しめるぐらいには鳴らしてくれるようになりました。
不満は無いわけではないですが…

スネアドラム、タムドラムなどにも硬さが出て弾むドラムになりました。
最低だと言ったFort Minorがまともに聴けるようになりました。
Fort Minorはスティールドラムやティンパニなどを使う硬いパーカッションが特徴的な音作りのHipHopです。



高域です。

柔らかくて問題ありまくりの音でしたが硬さが出てだいぶ聴けるようになりました。

しかし他の問題が出てくるとは思いませんでした。

シャリつきです。
シャリつくとは安いイヤホンにありがちなシャリシャリとした音を言います。

エージング前も若干気になってはいたのですが触れるほどではありませんでした。
しかし今は明らかにシャリホン(シャリつくヘッドホンをこう呼ぶ)になっています。

ハイハットがとにかくシャリつきます

しかし痛い刺さるような音とも違うのですが。。。
この音については後で触れます。



音場です。

変わらず抜けのいい開放型を味わえます。

私はKOSS KSC75の一番気に入ってる点は、その特徴的な低音よりこの開放感です。

この価格でこの大きさでこれほど本格的な開放型ヘッドホンの音を楽しめるのは素晴らしいと思います。

さすがにSennheiser HD595と聴き比べると少し平坦だと気づいてしまいますが、開放型イヤホンなどとは比べ物にならない立体的な音質です。



解像度です。

私はこの値段にしたら良い方だと思います。

各楽器の分離がよく、あまり音の混ざりも感じません。
しかしクラシックを聴くと多少は楽器の音は混じってしまいます。
高級機には及びませんが、初級機の中では頑張っているという印象です。


KOSS KSC75 大写真07
装着感です。

耳が痛くなりがちな耳かけ型ヘッドホンですが痛くなりにくい方です。

大きなボディが耳に食い込まないためです。
またイヤーフックも稼動はしにくいものの、締め付けが緩く添える感じです。



全体的に。

音のバランスはフラットです。
中音が若干弱く感じますがフラットと言っていい範疇です。

エージング前は、柔らかい特徴的な音と音の抜けの良さが特徴でした。
エージング後は、音の抜けが良く楽しい中低音が売りのややシャリつくヘッドホンです。

正直言うとエージング前の方が特徴的で私からすると楽しかったかなという印象です。
しかし様々な曲が楽しめるヘッドホンになり、人に勧めやすいヘッドホンになったとも言えます。

ネタホン認定は取り下げですね。



良かった曲は、LINKIN PARK、Nora Johnes、Eminem、bjork、Franz Ferdinand
悪かった曲は、GIPSY KINGS、ゆず、スターウォーズのサントラ

良かった音は、ディストーションギター、ストリングス、ベース、バスドラ、ウィンドチャイム、ハープ
悪かった音は、シンバル、アコースティックギター、ボーカル



最後に言いたいのはKOSS KSC75何か変な音のヘッドホンであるということ。

他のヘッドホンと全ての音が違うんです。どの曲どの楽器を聴いても感じます。
色づけという枠に収まらない絶対的に違う音なんです。
メタルカバサ MC-6000
特にハイハットなどシンバルがわかりやすいです。
シャリつくのですがそのシャリつき方が擦れを伴います

金属の玉を擦り合わせてならすカバサというパーカッション楽器があります。
カバサを常に鳴らしているような音作りです。

スッゴイ薄い金属フィルムを通して聴いてるような…

この音は聴き慣れてポジティブに特徴と捉えられるようになると、心地よくすらなってきます。
この変な音を好きになれるかどうかで好みがわかれるところかもしれません。

欠点は目立つものです。
実はこの音付けが開放感や低音の楽しさを創出しているのかもしれません。

(2007/1/10追記)KOSS KSC75に対し妙に辛口なレビューを書いていますね。

この価格で楽しめる開放型の抜けのよさ、価格からするとありえないほど良い解像度、そこそこフラットな聴きやすいf特などなど。
欠点をあげるなら外観と遮音性、それに少しクセのある音ぐらいでしょうか。
この時はこのクセを非常に意識してしまった感があります。
ですが今はさほど気にならないです。すぐに慣れる程度の音です。
AIWA HP-X122が生産終了な今、私が安くて良いヘッドホンは?と聴かれたら迷わず薦めるヘッドホンはKOSS KSC75です。



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