2006年06月19日

開放型(オープンタイプ)ヘッドホンとは

SENNHEISER HD595(ゼンハイザー) ヘッドフォン
開放型(オープンエアータイプ)ヘッドホンとは、音を増幅するハウジングと呼ばれる部分が穴が開いているものを言います。

ちなみにハウジングに穴が無いものは密閉型(クローズドタイプ)といいます。

密閉型(クローズドタイプ)ヘッドホンとは

耳かけ型ヘッドホン、インナーイヤー型ヘッドホン(イヤホン)のほとんどがこのタイプで、ハウジングの背面が空いています。
ただしメーカーでは開放型(オープンエアタイプ)とうたっていますが、細かく分類すると半密閉型(セミオープンタイプ)が多いのが本当のところです。

半密閉型(セミオープンタイプ)ヘッドホンとは



開放型(オープンエアータイプ)ヘッドホンのメリットです。



まず、音の抜けに優れています。


開放型(オープンエアータイプ)ヘッドホンの音質は、音場が広く通りが良いです。

理由は、ドライバー(音の出る部分)の背面に穴が開いているためです。
ドライバーから背面方向に出た音は、空気を伝わり反射せず自由に音を減衰させていきます。
これによって、自然な音の抜けと音場の広さが再現されるわけです。

これが密閉型(クローズドタイプ)ヘッドホンでは、ドライバーから背面に出た音もハウジングで反射して表面に向かって音が出ていくことになります。
これにより、音の抜けが悪く篭ったり音場が狭くなりやすいのです。

開放型(オープンエアータイプ)ヘッドホンは、ドライバーの音をより忠実に聴くのに優れた方法とも言えます。

hd595_l_19.jpg
ハウジング前面がメッシュのSENNHEISER HD595




当然、デメリットもあります。


まず、ハウジングで低音の増幅ができないため重低音の表現力が乏しくなります。


重低音を大きな音で出すには、大きな反響スペースや大きなドライバー(音の出る部分)が必要です。

開放型(オープンエアタイプ)ヘッドホンが重低音を再現するためには、反響スペースが確保できないため大きなドライバー必要になります。
このドライバーの大型化はコストがかかります。

そのため開放型(オープンエアタイプ)ヘッドホンは高価な物が多く、低価格帯だと同価格帯の密閉型(クローズドタイプ)ヘッドホンに低音再現力が劣ることが多いようです。

ただし高価格の開放型(オープンエアタイプ)は、十分な重低音を大型ドライバーで再現できるため、反響音を作らない密閉型より素直な重低音出す物もあります。



次に、遮音性と音漏れは良くないです。


遮音性とは、外からの音を防ぐ性能。
ハウジングが空いている、開放型(オープンエアタイプ)は当然遮音性は皆無で、騒音の多い場所での使用には向いていません。

音漏れとは、ヘッドホンの出す音が外に漏れることです。
同様の理由で音漏れは激しく、周りの人に音漏れした音を聴かせ不快な気持ちにさせる恐れがあります。



開放型(オープンエアタイプ)ヘッドホンの歴史は、1968年 SENNHEISER(ゼンハイザー) HD414が最初の開放型です。
このHD414が爆発的に売れ、他社も開放型をつくりはじめました。

もちろんSENNHEISERは開放型(オープンエアタイプ)を作り続けHD650などの名機を作り今でも開放型(オープンエアタイプ)の雄としてヘッドホン業界を牽引しています。




いくつか開放型(オープンエアタイプ)の例を挙げてみます。


SENNHEISER HD650


SENNHEISER HD650、SENNHEISERのフラグシップモデルです。
開放型で最も音質の良いヘッドホンの一つで、オーディオファンから厚い信頼を受けています。
その広がりのある音場とフラットで再現性の高い音質は驚きです。




【ポイントアップ】ベイヤー オープン型【税込】 DT-990PRO(BEYER) [DT990PROBEYER]【でんき051...


BEYER DT-990PRO、業務用音響機器メーカーのBEYER(ベイヤー)のヘッドホンです。またBEYERはダイナミック型ヘッドホンの始祖でもあります。
BEYERも開放型に強いメーカーの一つです。
楽しくさせる音作りに定評があり、密閉型に近い鳴り方をするのも特徴のひとつです。



<strong>KOSS KSC75</strong>


KOSS KSC75、耳かけ型ヘッドホンです。
ポータブル用開放型(オープンエアタイプ)ヘッドホンの伝統機種、KOSS PortaProと似たドライバーを採用してこの価格。
元気な低音が売りで、爆発的人気の耳かけ型ヘッドホンです。



私が持っているヘッドホンでは、現在SENNHEISER HD595KOSS KSC75が開放型(オープンエアタイプ)ヘッドホンになります。



開放型(オープンエアタイプ)の良いところは、なによりその音の抜けの良さです。
ちゃんと低音が出る(オープンエアタイプ)はちょっと値が張りますが、開放型の音を知ってしまうと病みつきになってしまいます。



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posted by fisto@ヘッドホンレビューズ.NET
Comment(9) | TrackBack(3) | カテゴリ(AV入門)
この記事への書き込み
2500が開放じゃ?PROline 750は密閉ですよ
Posted by Fatcat Slim at 2006年06月19日 12:51
ああっ!その通りです、すぐ直します!
ご指摘ありがとうございました。
Posted by fisto@AV初心者 at 2006年06月19日 20:18
KOSSの耳掛けは、KSC35がポタプロと同じドライバーで、
KSC50とKSC75は違うと言われていますね。
KSC50が出たときにアメリカ・・・のごく一部で(^^;)
軽く物議が上がりました。探すとログが残っているかも
しれません。

密閉型、開放型の分け方も、今は音漏れしない密閉型
駄々漏れする開放型が一般的に言われていますが、
各社定義が違ったりとか、これまた色々見解があります。
これまた調べてみると、奥が深いです。(^^
Posted by rabbitmoon at 2006年06月22日 23:03
なんと、そうなんですか!さすがrabbitmoonさん
私も含めてKSC75がporta proと同じドライバだと思い込んでる人多いはず…
ありゃ、かなり広まってしまった嘘情報ですね
記事は訂正しておきます。

ですね、密閉型、開放型の定義はメーカーによって違うようです。
私の定義は、あくまで私の見解というよう理解してもらうことにします。

実は、メーカーは普通言わない半密閉の定義が一番むずかしかったりw
半密閉じゃなくて半開放と言う人も多いようですし

教えてくれてありがとうでした♪
Posted by fsito@AV初心者 at 2006年06月24日 10:43
あー、やっぱりKOSS KSC75、Amazonの商品紹介にも

「チタンコートのハイポリマーダイヤフラムの採用で周波数特性15-25000Hz、感度101dBを実現。これは人気のPORTA PROと同等。」

なんて書いてありますね…
もうどうなのかわかりません( o__)o バタリ
Posted by fisto@AV初心者 at 2006年06月24日 10:48
スペックは同等であるが違うものという説明ですよね。
難しい事ではないと思いますが???(・・ )

セミオープンは半開放と訳すほうが正解っぽいですね。
セミクローズドって聞きませんし。(^^;
Posted by rabbitmoon at 2006年06月25日 02:57
なんか混乱してますね私w
ふつう訳すと半開放ですよね〜
ただ店とかも半密閉なんて言ってるとこ多いますので半密閉の方を私は使ってます

オーディオ用語はホント難しいです
音場も、おんじょう、おとば、おんば、と人によって読み方違いますし…
Posted by fisto@AV初心者 at 2006年06月26日 18:53
人によって意味も感じ方も、そして実際の聞こえ方も違う音ですから、他人に説明なんかできないんですよね、実際は。
哲学的に語るなら、個人の全ての認識は他人と異なる・・・って事ですよね。

ですから開き直って、オイラはこう感じたYO!お!ユーも?(・∀・)人(・∀・)ナカーマってノリでいいんじゃないですか?(笑)
Posted by rabbitmoon at 2006年06月26日 21:32
ごもっとも、哲学的な話になってしまいますね〜
でもお互い認識しあいたいから説明するわけですね。
うーんこのブログには珍しく高尚な会話だ(高尚カ?


ナカーマ(・∀・)人(・∀・)ナカーマ
うん、私もこんなノリが好きです(゚∀゚)ノ

レビュー書いてるとき凄く思うのですが
自分が好きじゃなくても他の人は好きな場合もあるし、レビューのとき言葉には気をつけたいなと思います。
Posted by fisto@AV初心者 at 2006年07月01日 20:52
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