
えちごやさんによるヘッドホン:AIWA HP-X122
えちごやさんがヘッドホン画像掲示板に投稿された、文章と写真を引用させていただきます。
◇ヘッドホン画像掲示板
生産中止・販売終了になってしまいましたが、低価格ヘッドホンの名器AIWA HP-X122の改造で私が行ったものをまとめてみました。
<装着性についての改造>
1.ハウジングを固定化
2.片だし改造
3.ヘッドバンドにフリースの生地巻きつけ
4.イヤーパッドの底上げ
1.はたまたまそうなったのですが、ハウジングを左右逆に取り付けたら固定化された。
簡単なやり方なのでかなり広まっている気がする。
http://headphonereviews.net/article/29801355.html
片だし改造はRケーブルを左ハウジングから右ハウジングにもってくる必要があるので、フリース巻きつけと一緒に考えるといいと思う。
ハウジング上部にキリで穴を開け、Rケーブルを通してやる。
片だしは取り回しがぐっと楽になる。
フリースの生地は細長く切って、ティッシュの代わりにイヤーパッドの隙間にも詰めた。
もともとハウジングが回転しないので装着感はそれほど良いとはいえないが、Victor HP-RX500などは可動部が多くて装着時にガチャガチャ鳴るという噂もある。
鉛を貼り付けて重くなりすぎなければ十分満足できるレベルになると思う。
「1.ハウジングを固定化」とは、AIWA HP-X122はバネでバネでヘッドバンドが伸縮するのですが、それが逆効果になって装着感が悪くなってしまっています。
それをヘッドバンドを反転させるだけで改善できるという改造です。
バネに関しては詳しくはこちらをご覧ください。
◇ヘッドホン:AIWA HP-X122の改造(調節バネ編)
◇ヘッドホン:AIWA HP-X122の改造(調節バネ編2)
「2.片だし改造」とは、もともと両出しのヘッドホンケーブルを方出しにする改造です。
両方のハウジング(音の出る部分)からケーブルが延びると、邪魔となり装着感が悪くなりがちで、DJ用途機や高級機などは方出しの物が多いです。
さらに上級機となると、方出しは左右に音質のバラつきが出る恐れがあると、あえて両出しにしている物もあります。
「3.ヘッドバンドにフリースの生地巻きつけ」とは、写真のようにヘッドバンドにフリースの生地を巻きつけることで、AIWA HP-X122の悪い装着感を改善する改造です。
「4.イヤーパッドの底上げ」とは、イヤーパッド内にスポンジなどを入れ厚みを増すことで装着感を増す改造です。
えちごやさんはフリースの生地を入れたそうです。
◇ヘッドホン:AIWA HP-X122の改造(ティッシュ編)
◇ヘッドホン:AIWA HP-X122の改造(クッション編)
<音質についての改造>
5.ケーブル交換
6.バッフルを鉛板で補強
7.手すき和紙改造
8.木粉ねんど改造
ケーブル交換は太すぎるものだと聴き疲れする音になる。
市販のJVCコードは太すぎると思う。
鉛板も厚すぎると重くなって装着感が悪くなる。
何事もほどほどが肝要ということ。
私は0.4mm厚のつり用板おもりを切り貼りしたが、鉛シートをfistoさんがこしらえた型紙で切ると便利。
http://headphonereviews.net/article/29801433.html
手すき和紙改造はポート紙を剥がしてしまったことからやってみたものだが、多くの人が指摘するように一度剥がすともどせないので安易に剥がすべきではない。
ただ、HP-X122はドンシャリといわれるが、ポート紙にあける穴をうまく調節すると低域を抑えてフラットのバランスにすることができる。
木粉ねんど改造は音に艶と潤いを加える程度のもの。
(多分にプラシーボ?)
手すき和紙改造と木粉ねんど改造についてはこちらのサイトでわかりやすく扱ってくださっています。
http://www.geocities.jp/iwanam999/essay/special/HP_X122/X122.htm
サ行が耳につくようになったとあるのはポート周囲を鉛板で固めているからでしょう。
ポート紙にあける穴を大きくすると低音が強まり、ポート周囲を固めると高音が強まるようです。
「5.ケーブル交換」とは、ケーブルを取りかえてケーブルの質や長さを変えることで音質を変える改造です。
またシールド効果の高い物に変えればノイズ対策にもなります。
「6.バッフルを鉛板で補強」とは、鉛テープをハウジング内に貼り付け、ハウジングの不要な振動を抑えることで音質を高める改造です。
バッフルとは、スピーカーのスピーカーユニット(音の出る部分)がある前面の板のことで、ヘッドホンのドライバー(音が出る部分)がある板のことをバッフルと呼ぶことが多いようです。
◇ヘッドホン:AIWA HP-X122の改造(鉛テープ編)
「7.手すき和紙改造」とは、ポート開放改造に疑問を感じたえちごやさんが考案した改造で、ポートにダイソーで包装紙用途として売っている「手すき和紙」を貼り付けます。
ポート開放改造とは、ドライバーの周囲にある不織布を取り除くことで解像度、音の抜けを高める改造です。
反面、音のバランスがとても変わります。
◇ヘッドホン:AIWA HP-X122の改造(ポート開放編)
「8.木粉ねんど改造」とは、鉛テープ改造のようにハウジングの制振のためにえちごやさんが考案した改造です。
私も試しましたが、誤ってハウジング内に木粉ねんどを詰めてしまい、音のバランスが崩れ上手くいきませんでした。
正しくは、ハウジングの外側に塗るように張るそうです。
◇ヘッドホン:AIWA HP-X122の改造(木粉ねんどで密閉型編)
<HP-X122無改造機との比較試聴>
無改造機と比較試聴してみてはっきり違っていたのは、定位と音場感、それと全体的な透明感だと思った。
一つ一つの音源がきれいに分かれて定位し、耳の近くに纏わりつく感じにならない。
とくにボーカルはピンポイントでセンターに定位して聴きやすい。
低音も耳をマスクする鳴り方ではなく一点から広がってくる印象。
1500円のヘッドホンがこんな鳴り方するとはあらためて驚きだ。
私の改造機では低音の量は無改造機よりやや少なめ、
ドンシャリの印象はない。
エージングされているからかもしれないが下から上まで帯域がなめらかにつながっていて特定周波数がかすれたりしない。
これよりも上のクラスの音となるとどうなんだろう?
ATH-AD2000とかw
半密閉型なので密閉型より開放感があるし、開放型より音に密度感がある。
絶妙のバランスだと思う。
ノリが良いといわれる無改造機よりさらに軽快な音で、ポータブルプレーヤーでも良く鳴ってくれる。
なんか自慢話になってしまいましたが、誰かに伝えたい気持ちはありますねw
えちごやさんの行ったAIWA HP-X122の改造は、低域の篭りを抑える効果が働いたように読み取れます。
ケーブルも太目の物には変えず(太いと低域が増しやすい)、ポートに手すき和紙を張ったことで、より低域が吸音されたのではないかと想像しました。
えちごやさんによる素晴らしい改造とレビューでした。
掲載を許可していただき、本当にありがとうございました。
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◇ヘッドホン:AIWA HP-X122 改造と未改造の音質比較レビュー
◇ヘッドホン画像掲示板
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いろいろやってきた甲斐がありました ・゚・(ノД`)・゚・。。
ポートに張る紙質によって音質がガラリと変わることがわかって理想の紙を探していました。
薄い紙だとペナペナしたした印象になるし、厚い紙だとボワボワした印象になる。
紙の質がそのまま音質に反映するのが何だかとても面白くて改造に熱中しました。
洋紙系の紙は透過性が悪いのか音量が出ないし篭った音になりました。
理想的なのは薄くて丈夫で繊維の長い和紙系の紙だろうと思って
ダイソーで物色していたところありましたよ、手すき和紙がw
迷わず買って試したところ、篭り感がほとんど消えてこれだ!と思いました。
とくにボーカルがきれいでリアルなのがとても気に入りました。
それ以来、手すき和紙、手すき和紙といい続けていますw
NW-E307のようなパワーのない再生機だとボーカルが囁き声のような雰囲気になります。
愛着もひとしおで、他のヘッドホンにあまり目移りもしません。
でも電器店で試聴したPioneer SE-A1000は良かったかなw
個性がまったく違って開放型でサラウンド感があって音がとてもクリアーだった。
デザインも秀逸。欲しいヘッドホンに投票したの私ですw
転載を許可してくれてありがとうございます。
ポートの紙を張り変える人がまず少ないのに、紙質で音の違いまで調べてみたえちごやさんは本当に凄いと思います。
本当にありがとうございました。
audio-techinca ATH-CK32などの掲載も近いうちさせていただきますのでもうしばらくお待ちください。